2019年インド瞑想キャンプ その11 ジャイナ教 ディガンバラの寺院と僧

3年かかった報告記

前回参加したインド瞑想キャンプは、2019年だったので既に3年前。その旅行記の第10「インド瞑想キャンプ その10 俗世間(娑婆)に戻る」

を最後に、一昨年の11月からフリーズしたままになってしまいました。

それから2年・・・毎朝、亡くなった両親にお茶とお線香をあげ手を合わせるたびに、遺影の前に飾ってあるジャイナ教の小さな仏像がいやでも目に入り「あ゛~っ、早く書きあげなきゃ!」とお尻をたたかれる思いで毎日冷や汗の日々。だったらさっさと書けばいいんだけどね。

今年11月にインドで開催される国際瞑想キャンプに、3年ぶりで日本から参加するツアーが実施されることになりました。

コロナ禍で疲弊した自分を、ジャイナ教の聖人たちであるムニ(お坊さん)たちに再会して、己を再度見つめなおし(カルマを軽くできるものなら・・・と都合よく考える(汗))たいという一心で参加することにしました。

せめて出発前に、前回の旅行記を書き上げなきゃ!と気持ちを入れ替えて・・・一気に書き上げたのでチト長いですがご容赦を。m(__)m 

前回 その10では、キャンプを無事終え、1週間ぶりにビールで喉を潤し、俗世間のありがたさに歓喜した私たちは、娑婆に戻ったとはいえ、やはり「インドに古代から続くジャイナ教に触れる旅」なので、訪れるのはやっぱり寺院です。

シュラバナベルゴラのヴィンディヤギリ

マイソールの北部80kmに位置するシュラバナベルゴラは、南インド最大のジャイナ教の中でも衣を身に着けない空衣派(ディガンバラ派)の聖地で、ここを中心に32の僧院があったとされている所を目指します。

私たちが参加したプレクシャ・ディヤーナ(知覚瞑想)のキャンプを主催したのは、白衣派(シェタ-ンバラ派)のテーラパンタ派。

シュラバナベルゴラのうち、ヴィンディヤギリ山頂にある寺院には、981年に一枚岩を掘り出して作られた高さ18mもあるゴーマティシュヴァラの石像があります。

そこへ行くには基本は裸足ですが、石段が暑くて裸足で歩けない人用に靴下を売っていました。確か2足で500円くらいでしたが、インドでは破格の値段。いかにも観光地で人の足元を見た値段である。靴下だから足元見られても仕方ないか。(汗)

シュラバナベルゴラ 遥か遠くにヴィンディヤギリ山頂にあるゴーマティシュヴァラの像の上半身の一部が見えます
目の前にはかなり急な階段・・・614段あります
ひたすらこの永遠と続く階段を登っていかなければなりません。

足腰に不安のある人用に籠があった。竹を2本渡しその上に座って担いで登ってくれる。坂本先生がギブスの私をチラと見て「まちこさん 駕籠で行ったら?」と気遣ってくれました。確かに私もギブスの足で登り切れるのであろうか???という不安はあった。

この籠を男性4人で担いで階段を登る

だが、冷静になって・・・いや冷静にならなくとも「5000円はめちゃ高いな。新宿から練馬までのタクシー代くらいじゃん!」 いくら観光地といえど、2019年当時のレートでデリーからムンバイまでの国内線が4100円である。ぼったくりである。しかもその籠は江戸時代の罪人の市中引き回しの刑みたいだし、お金に飽かして随分と偉そうな感じで、恥ずかしいことこの上ない。

そこで私はしばし考えた。「行けるところまで行こう! ダメだったらそこでみんなを待てば良い」と判断し、ギブスの足を引きずりながらみんなと登り始めました。

私はこの足でインドへ行きました。

私は永遠と続く階段を登山と同じくひたすら呼吸を合わせ、淡々と片足をあげては、もう片方を引き上げることを繰り返しました。もはや動く瞑想! 
すると高度が上がるにつれ、一人また一人と追い抜いていき、着いたときは女性でトップで登頂。 やったー! この時は本当にうれしかった。

見よ! このうれしそうなワタシ

巨大石像

この寺院の入口を通り抜けると・・・ドドーンとゴーマティシュヴァラが出迎えてくれました。この像のお方は、ジャイナ教初代祖師の息子で、ジャイナ教24聖人のうちの一人で、裸で12年間直立不動(このポーズはカヨトサーガといって、完全なる自己放棄を表すのだそうです)のまま瞑想し、その体には蔦が絡んでいたといわれているのだそうな。凄い!

一枚岩を掘り出して作られた高さ18mもあるゴーマティシュヴァラ

で、で、でかい! さすがに大きい。大迫力である。

1000年以上も前に、クレーンも掘削機もなく、コツコツとノミで1枚岩をくり抜いたのだろうか? 気の遠くなるような作業である。

口をあんぐりと開けて下から見上げると、まじまじと見るにはチト気恥ずかしいお姿である。いやいや・・・聖人をそのように見てはイケナイのである。ディガンバラの像は無所有を示すため、衣類は付けずにスッポンポンだからとても自然なのよ。

人はじっとしていることが大変苦手です。

瞑想中に動かないようにと言っても必ず、鼻の頭をかいたり、脚が痛くてモゾモゾする人がいます。体を動かすとそちらに意識が行ってしまい、集中が途切れてしまうのです。15分間だけでいいから目を閉じてじっと動かないようにしてみてください。初心者は5分でも結構難しいと思います。

それを12年間ですよ! 12年間! 

蔦が体に絡み苔も生えたそうな。うーん、トイレはどうしたんだろう?と下世話なことをつい考えてしまう私です。信者さんたちに怒られそう(汗)

私たちはそこでインドの人に混ざって、マントラを唱え始めたら、周りの人々が大いに驚いた。日本人グループが突然マントラをスラスラと唱え始めたからで、これぞ「インド人もびっくり!」

そこで寺院関係者が私たちを手招きして像の真ん前の囲いの中へ入れてくれました。

呆然と私たちを見る女の子

ゴーマティシュヴァラ の前で

私たちはここで祈りを捧げ、インドの人々の好奇と半分尊敬のまなざしを浴びながら、次なるチャンドラギリを目指します。

はるか向こうに見えるチャンドラギリの寺院群

お寺を出ようとした時に、声をかけてきたインドのおじさんがいました。

どうやらキャンプで一緒だったようで、私たちを先ほどの寺院で見かけて思い出したらしい。

インドの人は、とてもフレンドリーでニコニコとどこから来たの? 案内してあげようか?とか話しかけてくる。繁華街や街中では、この類の人にはチョー気をつけなきゃいけないけど、そんな風には見えない。

クマールさんに話しかけている白い衣服を着た親切なおじさん

親切にも次の目的地チャンドラギリの寺院を案内してくれるという。ジェイン(ジャイナ教徒)は、正直で信頼が高いので、安心して案内をお願いすることに。

チャンドラギリ

苦労して上った階段をまた614段降りて、街中を横切り、同じようにまた山を登っていくと、山頂には瀟洒な感じのチャンドラギリの寺院群がありました。

チャンドラギリの寺院群は、歴史的建築価値が高いのだそうです
寺院の中はディガンバラなので裸の像がいっぱい。黒光りした像の前で、似たような頭のタケちゃんは笑顔いっぱい! 衣服は着けてます。
寺院を出ると、大昔に僧たちが瞑想をしたという岩を掘って作られた洞窟がありました。
洞窟の中にあった足型の神聖なるシンボルに拝礼をおこなう坂本先生
2000年前に思いを馳せながら、私たちも洞窟で瞑想をしました。中は10名以上が座れるほどの広さです。
チャンドラギリの帰りの階段は、わりに緩やかだったので楽勝♪

フレンドリー&カインドおじさんは、近くのディガンバラ寺院にちょうどムニ(お坊さん)が滞在しているので、次はそこへ連れて行ってくれるという。なんとありがたい申し出! 

2018年のツアーはキャンプではなかったので、私は参加しなかったのですが、ディガンバラのムニに出会えたという話を後から聞いて、とても羨ましく、後から参加すればよかったと歯ぎしりしました。なにも歯ぎしりまでしなくてもいいのにね(汗) ぜひぜひ会いたいと願っていたので、「念ずれば通じる、願いは叶う」ことを実感。

ディガンバラのムニ

はてさて、初めて出会うディガンバラ(裸行派、空衣派)のムニ(僧)は、どんな人なんだろうと、期待に胸を膨らませて、フレンドリー&カインドおじさんの後をついていった私たちでした。

宗派によって若干の差がありますが、乾季の間は二人一組になってムニたちは街から町、村と1~2週間ごとに巡礼をするのだそうです。

寺院の中に入っていくと低めのテーブルのようなところに座布団もなく座っているムニがいました。

お尻は痛くないのだろうか・・・と余計な心配をする。

ムニにご挨拶をして、頭に祝福を受ける坂本先生

眼光鋭く、暑く乾燥した地域なのにお肌はつやつやと浅黒く、こちらはやや緊張しながら謁見する。

威厳が漂い、高貴な精神の持ち主のオーラを放っており、そこはかとなく人や自然や万物に対する平等な愛を感じさせるのは、さすが修行を積み、全てにおいてピュアであることを証明している。

裸のムニを前に、最初どこへ目をやっていいやら少々戸惑ったが、要らぬ心配である。ガン見したわけではないが、自然に結跏趺坐で座るその姿は、裸ということを全く感じさせない。

私たちの質問に丁寧に答えてくれました。

ムニの右に見える白い柄は、ジャイナ教では必須の箒。(Rajoharan)。自分が歩いたり座ったりするときに、虫を踏みつぶさないように、掃いてから座る時に使用する箒で、なんと孔雀の羽根で作られているそうです。触らせてもらいましたが、なんとも優しく柔らかな肌触りで、うっとりするくらいの気持ちよさです。孔雀の羽根でできているとはいえ、アヒンサー(不殺生)が第一教義だから孔雀から羽根をむしったりしません! 自然に抜け落ちた羽根を集めて作るのだそうです。あまりに柔らかな箒に感激して、写真を撮り忘れました。

テーラパンタ派ではサドヴィ(尼僧)が糸10本を撚り合わせたものを何本も合わせて、箒の先の部分を木の棒に巻き付けて作ります。

でも、ディガンバラは女性は解脱できないという理由から尼僧はいません。裸の尼僧さんが居たら大変だよね(汗)

テーラパンタ派の箒

念願のディガンバラのムニにも会え、お話もいろいろ伺うこともできて、とても素晴らしい時間でした。寺院を辞してから、ふと振り返ると、ムニが寺院の外の階段に出ていたので思わず手を振るとにっこりと微笑んで手を振ってくれました。私は満ち足りた気持ちでいっぱいになり、まさにシャンティ、シャンティ、シャンティ(平穏・心の平安・静寂)の境地。その笑顔が今も忘れられません。

コロナ禍の中、この私も気持ちの高揚を失い、やっと3年がかりで2019年の瞑想キャンプ旅行記を書き上げることができ、肩の荷が下りました。忘れていることが多いかなと思いましたが、次から次へと記憶が蘇り、それだけ印象的なことがいっぱいあったということですね。そして今回私が怪我を負ったまま参加して、みなさんには本当にいろいろお世話になり感謝に堪えません。心よりお礼を申しあげます。

来月11月からの第21回国際瞑想キャンプへ出発する日が近づきつつあります。今度はどんな出会いと学びとハプニングがあるでしょうか。今からとても楽しみです♪

長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。

帰国したらまたご報告しますね。今度は早くUPできるようにします(苦笑)

2022年10月5日 

まちこ・dyvia 

2019年インド瞑想キャンプ その5 自戒 

しばらくブログが前回の第4弾から日が過ぎてしまいましたが、再スタートです。よろしくお願いいたします。

三大戒律

1、アヒムサー 非暴力、不殺生

2、アッパリグラハ 無所有、無執着

3、アネカンタ 非独善主義

これは ジャイナ教の 三大戒律で、アヒムサー はインド独立の 象徴であるマハトマ・ガンディー の「非暴力」で良く知られていますよね。

五つの自戒

さらにジャイナ教では「五つの自戒」があります。

禁戒、勧戒のことをウップサムパダ(Upsampada)といいます。

パタンジャリのヨガの八段階には、ヤマ(禁戒)、ニヤマ( 勧戒 )がありますが、プレクシャ・ディヤーナにおける日常生活における心や気構えの教えです。

1、バーバクリア 心と身体の調和(気づきの心、今に生きる)

2、プラティクリア ヴィラティ 反応しないこと   

3、マイトゥリ 普遍的な友好                  

4、ミット アハー 食の自制              

5、ミット バーシャン 発言の自制

何を隠そう、私は自戒を含め、毎朝亡き父や母の遺影にお茶や線香をあげる際に、この言葉を唱えています。

毎日唱えているものの、私は弱い人間のため、なかなかこれが実行できないんですねぇ。まずすぐに反応しちゃう! 

他から受けた言動に対して、泰然自若として反動的態度を抑え、心の平静を保つことの難しさ!

キャンプでのクラス風景

自分の前世は日本人ではないかというムニ・シュラマンジーは、2015年のキャンプの時もこのウップサムパダについてお話しされていましたが、今回もこのお話をされました。

人生のカルマ(業)を除くためには、瞑想をし生きることを学ぶことであると。

1、バーバクリア 

過去にとらわれ、未来に恐怖を感じていては今を生きることはできない。仕事や食事をすることも、スマホを見ながら食べるのではなく、そのことに専念して邪念を抱かない。

2、プラティクリア ヴィラティ 

すべての出来事を好き嫌いの感情を抱かず、そのまま受け取る。カッと反応して言葉や表情に出さない。

3、マイトゥリ 

すべての生き物と仲良くする。何かあっても、あなたを許します。私も許してくださいという気持ちが大事である。

4、ミット アハー 

腹八分目で何をどのように食べるか。食べ過ぎないことが重要。人に必要なのは50%の食物、20%の水分、30%の空気なのだそうです。

5、ミット バーシャン 

舌は食べることと話をする一つで二つの働きをしている。話をするときは考えて話をし、必要なことだけを言い、良い言葉を選んで、余計なことは口にしない。

前世日本人かも?というムニ シュラマンジー

キャンプの講義では、身近なことを取り上げて、実にわかりやすくお話をしてくれます。

そこで私はムニに質問しました。私は毎日ウップサムパダを唱えていても、なかなか実行できないが、どうしたらいいだろうか?と。

するとムニは「それらを守れなかったら、自分に対して罰を与えると良いですよ。例えばその日はスマホを触らないとか・・・。」と話された。

その時私は何も考えずにすぐに口にした言葉は「じゃあ、禁酒すればいいのかしら?」

私がお酒好きだと知る仲間は、みんなにアハハと笑われ、ムニも苦笑いしていたが、ジャイナ教では、飲酒と菜食主義は絶対でありアルコールの話などするのはNG! 

なので坂本先生に「ムニの前で飲酒の話をするのはケシカラン!」と怒られちゃいました。余計なことをすぐに口にする私。これがミットバーシャン! 😣あちゃー

反省

愚痴と反応

さらに別なある日のこと。サマニー サンマッティの講義で

「気分を悪くして激高した時、心はどこにありますか? 心は心臓にあるのですか?」と問われたので、私は「心は心臓ではなく、脳だと思います」と答えると、「そう心臓は単なる内臓で、前頭葉の刺激で感情が湧き出ます。」

「愚痴をこぼすときのネガティブなことをどうとらえるか! 傷ついたときは、ゆっくりと静かに考える。エゴが強いと傷つく度合いが深くなる。自分への信頼がきちんとあると、相手に何か問題があることを理解できる」と話されました。

サマニー サンマッティと通訳のチーちゃん

「女の愚痴は耳で聞いても頭に残すな。

男はコンクリートの壁、女はガラスの壁。

愚痴を言う前に、あなたの言うことは真実か? 

それを口にすることであなたや私、そして誰かの役に立ちますか? 

女性はガラスのようなエゴのために、他の人の話をしたがる。

他人の話をする前に、大きな目標をもってそれを忘れずに、価値あることに時間を費やしなさい。

ジョーティケンドラに白い色を思い描き、自分のできることや強みを知り、それを生かすべく分析し、目標を持てるようにする。」

というお話をされたとき、インド初めてキャンプも初めてという、いつも静かで心優しいS君が、サマニーに相談をした。

「職場はほとんど女性ばかりなのですが、ある女性が夜中に電話をかけてきて、同じ職場の人間関係の話を朝方まで延々と話すのでとても困っています。

僕は、そういう相手にはっきり断れないから、どうしたらいいでしょうか?」

みんなして「ええええ~っ!!! それは困ったねぇ。でもその人はH君に好意を持っているんじゃないの? 電話に出なければいいんじゃないの?」とあれやこれや助言していたら。

ムニにならないかと勧誘され、如何にも見た感じもムニに見える日頃物静かな武ちゃんが、膝立ちになって怒声を上げた。

「バカヤロー! 今一体何時だと思っているんだ。いい加減にしろ!と言って、ガチャンと電話を切ればいいんだ!」と顔を真っ赤にし、額の青筋を私はしっかり見逃さなかった。

見かけはほぼムニ! 武ちゃん

日頃の武ちゃんからは想像できない姿である。

みんな呆気にとられて口をぽかんとあけていた何秒後かに、サマニー サンマッティは静かにこう言った。

「それは・・・イケマセン」

その一言で大爆笑。

まさに反応 プラティクリア ヴィラティでした。

日本人クラスは本当に笑い声が絶えない楽しいクラスです。

まだまだ続きます。Be continues♪

2019年インド瞑想キャンプ その4 再会、再会また再会

テーラパンタ派

その前にジャイナ教もいろいろな派があるとお話ししましたが、ちょっと説明しますね。

私たちがプレクシャ・メディテーションを学んでいるテーラパンタ派は(以下、日本プレクシャ・ディヤーナ協会からのHPより抜粋)スターナックヴァーシン(白衣派の中から17世紀に偶像崇拝を否定し寺院を持たない)から分派して1761年にアチャリヤ・ビークシュによって始められました。

現在のアチャリヤ・マハーシュラマン師は11代目のアチャリア(ダライラマのような宗派の最高指導者)です。テーラパンタ派は古代のジャイナ教への復帰を目指す復古主義グループであり、教団と在家信者の関係及び宗教的形態や活動が古代ジャイナ教の姿を今にとどめています。

今もムニやサドヴィは、2500年前の厳格な戒律のままに生活する聖者たちです。私なんぞ足元にも及ばない方々です。

サマニー

まずは初日で旅の疲れもあることから、この日の朝のスケジュールはカットで、8:00から朝食。丸二日かけてたどり着いた身にはありがたい。

瞑想キャンプ体験者は慣れたものですが、初めて参加する人たちは、これからどういう展開になるのか期待感でいっぱいです。

9:00からスタートするクラスには、誰が担当してくれるのかは、私たちにはわかりません。日本人に充てられた教室に向かっていると・・・なんと、親しいサマニー(準尼僧)お二人がそこにいらっしゃいました!

思わず私は怪我の足も忘れて「きゃあ~っ!!!!! お懐かしや♪」と思わずサマニ―二人に抱きついてしまいました。

「再会」です。まさにその言葉がぴったり♪ 松尾和子 (今はもう誰も知らないだろうけど )という女性歌手が歌った「再会」とはかなり意味合いが違うけどね。

サマニー 左がジャヤン師、真ん中がサンマッティ師

お二人のサマニーたちとは、2017年3月14日~21日の間、サポート人であるアメリカ在住女性在家信者のIla(イラ)さんとサマニー サンマッティ・プラッギャ師とサマニー ジャヤン・プラッギャ師3人が来日し、大阪、名古屋、東京各地でWSを開催したのですが、その時オーガナイザーとして頑張りました! 

坂本先生たちや他のスタッフとタッグを組んで頑張っちゃったなぁ。(その時のことはまた別な機会にお話ししますね。)

イラ

サマニーたちと再会した翌日、廊下を歩いていると向こうから赤いワンピースの決して細くはない女性が、まっすぐに前を見ながらこちらに歩いてきます。在家信者さんかなと思いながら、至近距離1mに迫ったとき。

「んぎゃぁ~! イラだ!」と廊下中に響き渡る声を上げて、ガッチとハグし合いました。この人がサマニーたちと一緒に日本でのWSを回った人です。

アメリカ在住でかなりのキャリアウーマン。仕事ガンガンやるガッツのある女性です。もちろん独身! 「もちろん」て、何を根拠に「もちろん」なのかはよくわかんないけど・・・。(^_^;)

ジャイナ教徒は食事の制限が厳しいため、その辺のもので済ますということが困難です。彼女は日本滞在中、サマニーたちの金銭的支援のみならず、外食や買ったものを食べることができないサマニーたちのために3食のご飯を作りました。

実にお料理が上手く、クッキングをするたびにそばにいて、レシピも書いたはずなのに、メモがいまだに出てこない。アチャー(;’∀’)

2017年の3月以来の再会でしたが、何だかキレイになってる♪ 顔もほっそりとして、身体の重量感はそれほど変わらなかったけど、着るものも明るく色になり、アクセサリーまで身に着けて、とても素敵に変身していた。

思わずイラに「恋でもしているの? とてもキレイになってどーしたの?」と言ったら、嬉しそうにして、「瞑想のおかげよ!」という返事。だとしたらもっと頑張って瞑想しなきゃ。ネ、女性諸君!

仲良しイラ 嬉しくて私ニッコニコ

触れちゃいけない人

普通、サマニーに安易に抱きつくなど他の人はしません。ましてやムニ(僧侶)には女性がそんなことしたら絶対ダメ、ダメ、ダメェ~! サドヴィ(尼僧)にもそんな恐れ多いことをしてはいけません! 

女性がムニに近づいていいのはせめて60㎝まで。それ以上近づこうとするとムニはひょいっと距離を取るため離れます。何故ならば・・・女性と故意でなくても肘などが偶然に触れても、触れられちゃったムニは、三日間の断食をしなくてはいけません。

物を渡すのでも、直接手渡しなんていけません。少し離れたところからポンと投げるようにしてムニの傍にものを置き、それをムニは手に取るという手順をふみます。

アチャリア(最高指導者)やムニたちにご挨拶する時、男性は跪いて頭を下げて合掌し、片手をムニの足の甲に触れることが許されています。女性はそれをジッと見てるだけ。

憧れのムニ

会いたかったジャイ・クマール師 2013年撮影  見よ! この微妙な距離感

私は大好きなムニがお二人いらっしゃいますが、今回はクンバルゴドゥにはいらしていませんでした。お二人に会いたかったのに・・・すんごく残念。

ムニ シュラマンジー

日本人グループと連絡を取り合ったり、いろいろご縁の深いムニ クマール シュラーマン師。私たちはシュラマンジー(名前の最後のジは「さん」という敬称です)と言わせてもらっていますが、このムニは現アチャリア
(最高指導者 )マハーシュラーマン師の片腕です。エライんだから。

前世は日本人? ムニ シュラマンジー

2歳で 前の前のアチャリア マハートゥルシー師に会い、3歳から母に連れられてこのジャイナ教テーラパンタ派のキャンプに参加し、18歳で入僧。

1992年と1992年に在日インド人が アチャリア マハートゥルシー 師に会いに来て、その人に日本語を習ったそうです。もちろん沖ヨガの創始者の沖正弘先生とも面識がある。クラスが始まるときにかならず「こんにちは。お元気ですか?」と日本語でご挨拶してくれます。

「自分の前世は日本人で、日本人とは心が繋がっている」とお話されていました。

講義中にクラスにいらした方が・・・。ムニのお母さまでした。感動! 

80歳になるお母さまの話によると 8人の子供のうち、6人姉妹で2人兄弟。ムニのお姉さん二人もサドヴィ(尼僧)になったそうです。それを聞いたみんなは思わず「おお~っ!」と感動の声が思わず洩れました。熱心な信者の家族です。

ムニ シュラマンジーとママ

ランジット先生

さらにもう一人。2013年以来、毎回私たちに講義と瞑想を指導してくださっている在家信者のランジット・デュガー先生。

クラスに先生が入ってきた途端、私は嬉しくて再会、再会また再会の喜びに充ち溢れました。でもハグするのは、ちょっと遠慮しました。

何故かイラと同じく、先生は前よりはほっそりしているではありませんか! インドもダイエットが流行っているのであろうか?!? 先生に「痩せられましたか?」と言うと、にっこりと嬉しそうに微笑み「ハイ! 体重を10キロ近く落としました。」どうりで前よりスリム・・・前が前だけにね。

朝だったから先生の顔が暗くて見えない!

この先生は非常にパッション溢れる人で、講義をしていると段々と熱が入り、弾丸トークになってしまいます。目は血走り、みんなに伝えようとする熱意がビンビンとまるでビーム光線が出ているかのようになり、通訳の人が追い付かないほどに、言葉がほとばしるのです。

言い方を変えれば「せっかち」とも言える。私は密かに「弾丸ランジット」と名付けた。

2015年の時も弾丸だった。インド英語はRが強く、そこへもってきて機関銃のようにしゃべるランジット先生の言葉を通訳するのは至難の業! 

毎回通訳の人は、汗をかきかき追いつくのに大変。ところが今回の先生は、トークが弾丸からピストル程度の速さになっていた。

ありゃ、大人になったのか?! いや、年齢から言えば、十分に大人すぎるほどに大人である。年齢に相応しい落ち着きを兼ね備えたというべきであろうか。

坂本先生と談笑するランジット先生 これでも痩せました!

ランジット先生はとても家族、親思いの人で、前回もお父様が講義に同席されたことがあります。今回もお姿を拝見することができ、お元気そうで本当にうれしい限りです。 インドではよく年老いた親の手を引いて歩く親孝行な人をよく見かけますが、その光景に毎回、暖かい気持ちになれ、親を大事にする姿って良いなぁと感動します。

真ん中がランジットパパ 2013年撮影

印象に残るのは2013年にランジット先生から、レーシャ・ディヤーナ(霊的色彩光の知覚の瞑想。

ヨガでいうチャクラに近い各ケンドラと色の組み合わせで、内側から肉体への外側へとエネルギーを運び、潜在意識の浄化を目指す瞑想法)の講義中に、「 悪いレーシャの色は灰色、暗い青、黒色、特に黒は一番イケマセン」と話をした途端、ズボンがずり落ち、穿いていた黒いトランクスを見せながら、先生の目の前を横切った人がいた!

この一部始終は、2013年の「インド瞑想の旅 その7 抱腹絶倒マツ〇〇劇場」http://xn--u9jvgna5mmd7a.xn--qoq021aeoj0xpk2a.com/blog/?p=596に記しましたが、今回は私たちの仲間内で一番の話題提供者である松〇〇さんは、不参加で実に残念なことである。

私は再会の喜びで嬉しくて、嬉しくて・・・。

彼らに再会したからと言うだけでなく、何故か私はキャンプに参加して、心のきれいな人たちと接し、そこに漂う清らかなオーラに包まれると、とても幸せな気分になれます。毎日ニッコニコで笑顔が自然と溢れてきます。

で、ランジット先生から「世界中で一番幸せそうな笑顔だ!」と2回も言われちゃいました。

みなさんも行ったらわかります。意識せずに自然に笑顔になれるのです。

まだまだ続きます。Be continues♪

2019年インド瞑想キャンプ その3 キャンプ地到着

お腹いっぱいになった私たちは、良い具合にバスに揺られ、お腹もこなれた頃、キャンプ地のグムバルゴドゥに到着したのは、もうすでに辺りは暗くなっていました。

敷地の中に入ると直ぐに目につく大集会場の白い門。
LEDのライトに照らされ、しかも目にも鮮やかな色がクルクルと変わる!

ん?!?何だこれ?
まるで田舎のキャバレーのようである。

最初ちょっとギョッとしたが、ま、インドの街中にあるヒンズー教の像が飾られているところは、これでもか!というくらいに、遠くから見ても直ぐにわかるくらいド派手だから、照明の色が変わるなんぞ、可愛いもので華々しくていいじゃありませんか! 彩り豊かということで・・・。

前最高指導者 アチャリア マハプラッギャジ

キャンプ地は毎年開催地が変わり、インド国内の各地を回ります。会場地が決まると、そこに非常に広い集会場、ゲスト用宿泊施設(簡易ビジネスホテル並み)、食堂、講義室、お坊さん達の宿泊棟、更にインド国内外から信者が集まるため、約1万人近く収容できるキッチン付き仮設住宅が突貫工事で建設されます。え゛っ?!? 1万人! 驚きです。単身者用と家族用となかなか住みやすそうです。おまけにマーケットもできちゃいます。食品から食堂、衣料品、アクセサリー、何から何まで揃う から便利この上ありません!

仮設住宅にそれらの人々を賄うマーケットが併設されます
香辛料と食材のお店のおじちゃんは味見に気前良かった♪
仮設住宅の前で

前回のネパールでもそうでしたが、建設途中で日に日に施設や整備が整えられ、今回も私たちが到着したときは、まだゲストハウスや食堂の準備途中でした。バスルームの配管などはダイナミックに開けられた穴に、配管の管を差し込んだ!という感じで、壁の穴が隙間だらけで管も曲がっているし、建築中なのか、それとも改築中なのか、よくわからなかった。よーく見ると床も壁も新しいというのが何となくわかる・・・かな?という感じ。

私たちに充てられた部屋がある建物は、2階以上が外人用ゲストハウスで、1階は屋内集会場になっていました。

一部屋3~4人ずつ割り当てられ、私たちの部屋は4人部屋でベットが4つ、洗面所の水はチョロチョロで顔を洗うにも時間がかかり、シャワーもあまりお湯が出ず、チョロチョロしか出ずバケツに溜めてから使うというあり様。最初の2~3日は水シャワー・・・ハックション! ここはインドとは言え、朝晩は肌寒くなり、水はさすがに涼し過ぎた。

でも部屋を変えてもらうなんてことはできません。変えたとしても多分似たようなものだし、すべて忍耐、すべてを受け入れる、その修業のために来たんだから! でもお隣の女性たちの部屋は、ベットなくマットレスのみ、でも水はジャンジャン蛇口から出て、しかも熱いくらいの湯がふんだんに出る。ありゃ? うーん、やっぱりインドだ。当たるも当たらぬも時の運。それがわかってからというものは、お隣の部屋にもらい風呂ならぬ、もらいシャワーに毎晩出かけました。

不思議なことがもう一つ。外観はどう見ても3階までしかない建物のエレベーターの計器を見ると、ナント6階までのボタンがあり、念のため6階を押してみたが、ちゃんとランプが付くではありませんか! 3階以上のエレベーターはいったいどこへ行くのであろうか…。 インド建築物の七不思議!

6階までのボタンがあるのは、また別な建物

さて、いよいよ明日11月1日から7日の夜まで、朝から晩まで講義と瞑想の実習がスタートします。

ちなみに下記は日本人用Day Schedule

4:30 起床

5:00~5:30 アラハトバンダナ(アチャリア最高指導者へ朝のご挨拶とマントラ)

5:45~6:30 Preksha Meditation

6:30~7:30 yoga

7:30~8:15 Bath(インド人は朝にシャワーを浴びる習慣あり)

8:15~9:00 Breakfast

9:00~10:00 Interaction

10:00~10:50  Preksha Meditation

11:15~12:00 Kayotsarg(瞑想の第一番目の力を抜く瞑想)

12:00~12:45 Lunch

12:45~13:30 Rest

13:30~14:20  Interaction

14:30~15:10  Preksha 

15:20~15:40 Refreshment

15:40~16:30  Kayotsarg

16:30~ 17:15  Personal Work

17:15~18:00 Dinner

18:00~18:40  Interaction

19:00~20:00 Arhat Vandana

20:00~20:30 Pratikraman Yog

21:00~4:30 Yog Nidra(就寝)

明日からは、気を引き締めて4年ぶりの学びの日々です♪   
Be continues♪

2019年インド瞑想キャンプ その2 キャンプ地まで・・・

「勝手にバゲージ運びチップ要求インド人」出現で、インドを再認識した私たちは、褌の紐(今時、そんなのを身に着ける人は、南会津金町に住むJ君くらいか?!)を締めなおし、明日のキャンプ地へ向かうため、とりあえずデリーのホテルで1泊。 飛行場近くのホテルまで渋滞、渋滞また渋滞。でも心なしか前より車のクラクションの音がかなり少なくなったような気がする。な~んかインドじゃないみたい。商店街や小さなホテルがひしめく通りは、なんとなく大久保や歌舞伎町界隈の猥雑さが漂う。私たちが宿泊するホテルはおかげさまでまともそうなホテルで一安心。到着後、20:00にすぐ夕食。

最後の晩餐に近いような気分でビールにチキン

そのホテルのレストランには、二人のミュージシャンが居て、一人が歌を担当、一人がPCで楽器担当をし、インドっぽい音楽が奏でられていた。明日からベジOnly、アルコールはご法度になるため、今夜はチキンを選んで、ビールを飲みながら、いやでも聞こえてくる歌声が耳につく。「なんでこんなに下手くそなのかな?」と感心していたら、その音源のもとは、隣のテーブルに座ってたお客様のオッサンの歌声だった! どうりで変だと思ったよ。

今夜はこの大きな広いベットに一人 大の字で寝た

お客様参加型のカラオケレストランで夕食を終え、明日はキャンプ地近くのインド第3の大都市Bangalore(バンガロール)最近インド式の呼び方になりバンガルールと言うらしい。そこへ国内線で移動のため、起床3:00、バゲージアウト3:30、ホテル出発4:00、国内線出発時刻6:10というスケジュール。きゃあ、早く寝なきゃ。

早朝、朝食用サンドイッチを各自配られて、国内線に乗り込んだら、また機内でカレーのご飯が出てきた。「あっ!」という声があちこちから聞こえ、思いもよらぬ朝食ダブルパンチ! 強者はホテルのサンドイッチと機内食両方の朝食を食べる人あり。うーん・・・ブロイラー気分。

バンガロールって、南のここ!

デリーから飛行機で3時間弱、「インドのシリコンバレー」バンガロール到着。カルナータカ州南西部のマイソール高原の上に位置し「IT都市」「世界で最もダイナミックな都市(2017年)」「インドの軽井沢」とも言われているそうです。

近代的なバンガロール飛行場

この飛行場で、すでにインド入りしているチーちゃんとサヨちゃん2名と合流。この二人は別のヨガツアーで10月5日からリシケシ、ヒマラヤ近くのウッタラカシ、アルナチャラのヒンズー教の各アシュラムを経て、26日目に私たちのグループと一緒に、今度はジャイナ教の瞑想キャンプに参加するというわけ。

インドでは何でもありだから、昨日までヒンズー教、今日からジャイナ教。それは全然問題ない!OK! シヴァ神やマハヴィーラ(ジャイナ教では神様は居ませんが・・・)は、宗教が違うじゃないか!などと肝っ玉の小さいことには拘らないのである。ましてやジャイナ教の教義に「アネカンタ=非独善主義」というものがあるじゃありませんか! 彼女らは着の身着のままでインド入りしたせいか、山から下りて都会に出てきたら、バンガロールの都会的な華やかさに刺激され、お洒落心に火がついて、ブティックを走り回り、服を買いまくり。幾つになってもやっぱり女性ですなぁ。(あ!「幾つになっても」というのは余計か。失礼 m(__)m) 目にも鮮やかなインドらしいいでたちで二人は現れ、一層「インド来た感」満載で、その場を盛り上げてくれました。

とにかくバンガロールは飛行場から何から何まで近代的で広い! バスでどこまで走っても街並みが途絶えることなく、どこもかしこも高層ビルや道路、街の整備が進んでおり建設ラッシュでにぎわい、大変活気のある街で学校が多いのも目につきます。
しかも標高900メートル台ということもあり一年を通して気温差がなく、20℃台でかなり過ごしやすい。そして圧倒的に緑が多い! Greencityの名にふさわしく、前回のダージリングやシッキム地方を除いて、これまでラジャスタン地方が多く砂漠地帯に比べ、気候は過ごしやすく、ヤシの木の林、トウモロコシ、サトウキビ畑が永遠と続いています。どことなく湿度も感じられ、ラジャスタン地方よりお肌には良いかも。

白い大理石のジャイナ教寺院

飛行場からバスに乗って、途中ジャイナ教寺院に立ち寄りました。ジャイナ教はディガンバラ派(裸形派)とシュヴェターンバラ派(白衣派)があり、さらに偶像崇拝派と反偶像崇拝派に分かれます。

ジャイナ教の寺院は美しく白い大理石で作られており、信者からの寄進や高額な寄付があるため立派な寺院が多いです。

この寺院は白衣派で偶像崇拝派



ジャイナ教の寺院では、そこを訪れた人のために食事を提供してくれます。貧しくてまともに食事ができない人々や信者さんたちのためですが、私たちもお相伴に預かりました。

ここでジャガイモが出てきたのに少し驚きました。ジャイナ教では通常、根菜類は食べません。土の中の微生物などを殺してしまう可能性があるので、土の中で育つジャガイモや玉ねぎなどは食べないのですが、宗派によってはその辺の区分けは違うのかもしれません。

ランチもご馳走になり、お腹もいっぱいになり、バスに揺られてお昼寝しながら、 バンガロールから30km離れたキャンプ地であるクムバルゴドゥへ。

お昼寝から目が覚めたらいよいよ到着です。

Be continues♪

「瞑想の源流を探る旅」その4 愛らしいミーナ先生

Yoga Teacher Mis Meena

 教える情熱がマックス&高温度の通訳も全く追いつかず機関銃のように喋る「弾丸ランジット」先生は、2013年からおなじみの先生ですが、今回来れませんでした。残念でガッカリでしたが、代わりにMeena Sabadjaという女性の先生がムンバイから来てくれました。ランジット先生のお友達かな?

 朝の瞑想後は6:45からヨガ。ヨガは約4500年前のインドの インダス文明で誕生したもので「ヨガとは心の動きを抑制すること」 単に健康とか美容のためだけではなく、瞑想ができる体作りをするためのものでもあります。なのでキャンプのスケジュールの中には必ずヨガのクラスが組み込まれています。

 朝日を受けながら外でのアサナと呼吸法は、朝の清々しさに浸って気分すっきり気持ちいいですよ♪

すがすがしい朝の空気の中で。ヨガマットは貸してもらえます

 ミーナ先生は真面目一直線という感じで「ワン、ツー、スリー」とカウントしながらインド式ヨガ(ヨガ式体操)を教えてくれます。ぴょんぴょん跳ねたりすると先生はゼーゼー言って、大丈夫かな?と思ったりしました。(汗) そしてポーズの途中でバランスを崩してよろけたりすると、恥ずかしそうに苦笑いするのがすんごく可愛らしかったです。

 帰国してから私のクラスで、「キャンプで習ったインド式yogaやります」と言ったら、生徒さんが「えっ? これまでやってたヨガはインドのものじゃないんですか?」と目をまん丸くして言いました。これには私もゲラゲラ笑っちゃいましたが、ヨガのアサナはインドのものだけど、現地でヨガ大学を卒業したとかいう先生やインストラクターから教えてもらうのは、割に体操式のものが多いのです。

 朝一番の瞑想を初日は何故か私たちと同じキャンプ参加者のドイツ人のLadaが誘導してくれました。日本から来たメンバーと合流するまでは、先発隊の日本人4名と外国人グループと一緒にやっていたようです。午後からは日本人グループと外国人グループと分かれて受講しました。

 翌日からは毎回ラドヌーンでのキャンプはいつもそうするように、私たちはトゥルシードーム(2代前のアチャリア トゥルシーが涅槃に入った場所)で行うことにしました。

トゥルシードームの真ん中にある円筒の中に遺骨が祀ってあります。静かに瞑想するKyちゃん

 トゥルシードームでの瞑想は、夜空に星が瞬くまだ暗いうちにドームへ向かいます。移動中や瞑想を始める時間に、近所のイスラム寺院、ヒンズー寺院、ジャイナ教本部から、それぞれのマントラや祈り、楽器の音がスピーカーを通して競い合うように大音響でジャンジャカ聞こえてきます。ヒンズー教はベルが賑やかにチンチン、ジャンジャン、ガンガン鳴り、イスラムは「アッラーァ~!アァークバァール」とかね。(苦笑)

 でも瞑想に入ると3つの宗教が混在した音響はあまり気にならなくなります。瞑想初心者はそっちに気を取られますが、私は気にしないフリをします。アハハ

 東の空が明るくなってきました。

朝日を受けながら瞑想するNちゃんの後ろ姿 絵になります。

 トゥルシードームの中央にガラスに囲まれた丸い筒状の中に遺骨が祀ってありますが、ここで朝日を受けながらの瞑想は、とても深く清冽なエネルギーを授けてもらえます。

 あまりの心地よさで時間を忘れ、次のyogaの予定をすっかり忘れてしまいました。  

 「ん? もうyogaのスタート時間が過ぎている」と気づいた私は、ミーナ先生が一人でポツンと待っている姿が目に浮かび、居てもたってもいられず、一人その場を離れて急ぎ足でyogaの場所へ向かいました。

瞑想に深く入ってなかったというのがバレバレだね(汗)

 案の定、ミーナ先生は小柄な背を少し丸めて、一人でじっと座っている姿を見てちょっと胸がつまされる思いになりました。「遅れちゃったぁ。ごめんなさい」と(ちゃんと英語で言いましたよ。このくらいは私も言える)先生に駆け寄りました。

 先生は私の顔を見てホッとしたような笑顔を見せ、二人でYogaを始めたところ、少し遅れて来てくれたCちゃんやその他の人が徐々に増えたことに安堵し、とてもうれしかったです。

翌日からミーナ先生もトゥルシードームで一緒に瞑想することになり、めでたし、めでたし。

 カヨウッサグで・・・落ちる

 朝のYogaだけでなく、ランチ前に行う恒例のカヨウッサグはプレクシャ・ディヤーナの第一段階で体の力を抜いてリラックスし、意識と体が別々だということを認識する瞑想法ですが、これもミーナ先生が担当してくれました。

2階は大きなホール、1回は広い講堂と教室があります。手前の歩道の縞模様は、歩く瞑想で足を交互に置くために色分けしたようです
道場の側面。奥に見えるピンク色の建物が宿泊棟

 カヨウッサグは仰向け、座位、椅子または熟練者は立ったまま(これ、かなり危険! 立ったままだとたまに意識が遠くなり、膝がガクッと折れると転倒の恐れあり)で行いますが、みんなリラックス目的なので殆んどの人が仰向けで行います。

 会場となる道場の2階の大きなホールは、音響効果が素晴らしく、マントラを唱えると素晴らしく響きわたり、ここでカラオケでもやったらめちゃくちゃうまく聞こえるだろうな・・・と余計なことをふと思う。 

 仰向けになってミーナ先生の優しい柔らかな誘導を聞きながら体の力を抜いていくと、自分では遠くに先生の声が聞こえているから「寝てない!」と思い込んでいても、いつしかスゥーッと引き込まれ、自分の「ウガッ」という鼾で気が付きます。

 先生の誘導は素晴らしく心地よく、自分が道場のホールに横たわっているという感覚は薄れていきます。周囲からは毎回のようにすぐに寝息や鼾が聞こえてきたのは否めません。

 キャンプ4日目、カヨウッサグの前に「チャイテ プルシャ」というマントラをミーナ先生に唱えてもらいましたが、その歌声は心に響きみんな感動し、その後のカヨウッサグはそこかしこから鼾が・・・。より深くリラックスできたという証拠ですね。でも本当は決して寝てはいけないんですけどね(苦笑) 

インド人的でない???

 キャンプの間、一緒に行動を共にすることが多かったミーナ先生と私は5歳違いで年齢も近く、とても親しみが湧きました。インドの人は往々にして自己主張が強く、押しが強い人が多いのですが、ミーナ先生はいつも穏やかで優しく、包み込んでくれるような柔らかさのある女性で大好きになりました。

毎日先生とハグしてました

 ミーナ先生の爪の垢を私は飲んだ方が良いかな(苦笑)

次回はサマニー二人の楽しいレーシャの講義の模様をお伝えします。

乞うご期待! 
Be continues♪

☆写真は同行者の皆さんからお借りしたものもあります。

まちこ´s yoga&メディテーションクラスのご案内

今後のクラス(9月14日現在)

9月も半ばというのに、真夏のような暑さが続いていますね。

日頃の食生活や日常の過ごし方などを見直して、ご自身の心と体調の管理を行いましょう。

9月19日と10月のご案内です。
★期日・時間
9月19日 火曜 18:30~20:00
10月3日 火曜 18:30~20:00
10月17日 火曜 18:30~20:00
★会場
神保町区民館 各3階和室  10月17日は2階 洋室B
https://www.city.chiyoda.lg.jp/…/jinbocho-shuchojo.html

写真はアルダチャンドラアサナ(半月のポーズ)体幹・太腿・臀部の強化、猫背解消、集中力アップします。これは壁から離れてますが、練習するときは壁に体や腰を預けながらやると良いですよ♪

クラスの1時間半のうち、最初体をほぐしながらポーズに挑戦し、腹筋や背筋、体幹を整え、最後に瞑想を行います。

初めての方も体が硬いと自負する方にも、無理なく行える内容ですので、お気軽にご参加ください。

プロフィール

講師:伊東真知子

子供のころより虚弱体質で、自律神経失調症を自分を変えることで治そうと思い、 1980年より沖ヨガを始め指導歴40年以上になります。
ジャイナ教の瞑想法「プレクシャ・ディヤーナ」を2007年より学び、インドでの国際瞑想キャンプに6度参加。

体を動かし呼吸を深くし食生活を見直すことで、自分の体を変えて健康になれることを実証しました。 さらに瞑想で自分自身を知り、生きることが楽になれ、体と心のコントロールを目指します。体が硬い人、ストレスにより未病でいつも体調が悪い人etc、どなたでもその人なりのヨガのアサナと瞑想法を指導します。

★会場

神保町区民館 3階和室 

https://www.city.chiyoda.lg.jp/…/jinbocho-shuchojo.html

★参加費   2,000円

★持ち物その他:ヨガマット(またはバスタオルなど)、タオルか手拭、動きやすい服装。
1時間ほどアサナを行った後、プレクシャ瞑想を行います。

★まちこ´s yoga&メディテーション 伊東真知子 

連絡先:080-1163-2983 machiko@kej.biglobe.ne.jp 

「瞑想の源流を探る旅」その3 コロナと戦争

初日の目覚め

 新しい宿泊棟には館内放送設備が設置され、初日は5時ぴったりに麗しい女性(多分、ムムクシュ 尼さんになるために勉強している女学生)の歌声による「アラハン」で目を覚ましました。爽やかである♪

マ・・・翌日から5時ぴったりに起床マントラが流れるとは限らないけどね(笑)

 まずはまだ暗いうちに起きて、宿泊棟の向かいにある道場の2階ホールへ瞑想に向かいました。その時、瞑想の誘導をしてくれた人は、私たちが着ている参加者とわかる制服を着ているではありませんか! 

 通常、サマニー(順尼僧)か、在家信者の人が担当しますが、その時は、キャンプ参加者の女性でした。彼女はLada Guzeeva。ドイツ人でキャンプの参加は4回目だとか。先発隊の日本人4名は 後発隊の私たちが到着するまで 、外国人グループと一緒に行動を共にしていたようです。私たちが合流してからは、グループに分かれて講義を受けました。

憧れのムニ

 今回日本からは11名が参加。まずは率いてくださる坂本先生を筆頭に、羽田から出発したのは7名。現地で合流したのが4名。

 この4名はナント10月2日からすでに日本を発ち、九州のJ先生が毎年開催しているヒマラヤの方のヒンズー教寺院でのツアーに参加していました。その寺院は標高3000mにあり、そこへ行くまでリシケシに寄った際に、ナント私が一番会いたい僧のムニ ジャイ クマールジが巡礼中で偶然滞在中だと知って会いに行ったそうです。

 このムニ ジャイ クマールジは、素晴らしく体が柔軟でとても人技とは思えないアサナを軽々とやってのける達人です。

2013年の時に見せてくれました。信じられます?
リシケシにてCちゃん、SYちゃんとムニ ジャイクマールジ
くぅ~会いたいなぁ! 

 でもどう考えてもラドヌーンとリシケシは遠く、前回の2019年のキャンプでも会えなかったので残念で残念で仕方がありませんでした。ヒマラヤ組4名はウッタラカシのシバナンダアシュラムの分院で学び、そこから続けてラドヌーンへ移動。彼女らはすでに1ヶ月インドに滞在しており、ラドヌーンで第2ラウンドが始まります。兵ぞろい!

コロナと戦争の影響


 11月3日に 無事ラドヌーンで私たちが合流した時、SYちゃんが私にこう言ったのです。

「まちこさん 私たち勝ったわよ!」んんん? 

何に勝ったんだろう?と思ったら、私たち以外には、ロシア人とその他の外人グループが10名!

「え゛~っ????? マジっすか!」と言いたくなる人数です。

 15年前は世界各国から170名以上の人たちがキャンプに集い、2019年のバンガロールでもロシア約80名、ウクライナ約30名、その他から毎回130名以上の参加があり、ロシアグループは毎回一番の多人数で、120名以上のこともありました。

 戦争によって今回はどのくらいの人が参加するのだろうかと案じていたら、ロシア、ドイツ、ネパール、台湾、日本人11名、全員で21名という驚きの人数で、さすがにちょっとショックでした。コロナも影響してこんなにも参加者が少ないのかなぁとも思いました。

ロシアの名物通訳 Maria

 ロシアグループの7名は半数以上が初参加の人が多く、通訳の女性がいつものメイクばっちりド派手名物通訳のMariaではありませんでした。彼女はキャンプではチョー有名人。初めて会ったときは度肝を抜かれました。

派手な装い、メイクの濃さ、体格の良さ、ド迫力ダイナマイト!

 ロシアグループと日本グループや英語圏グループとの通訳合戦になると、こちらの通訳が終わってないのにちょっとした間があると、すかさずロシア語の通訳が機関銃のように話しだし攻撃してくるため、こちら側の通訳は乱射を防ぐために息をつくこともできず気が許せない。まさに通訳中は決戦そのもの!

日本人グループの通訳の方々ご苦労様です。

 でも、今回のナチュラルメイクのほっそりした若い通訳の女性は如何に?と思ったら、やっぱりMaria譲りで、通訳中は同じように気が許せませんでしたね(苦笑)

 Facebookで10月半ばにMariaがインドにいたのを見て、キャンプで再会しましょうとメッセンジャーで送ったら返事はきたものの、キャンプにはなぜ来なかったのか?という疑問が残りました。Facebookを見る限り、Mariaは自由に国内、海外を訪ねているようです。案外、ロシアの一般人には戦争の影響がないのかもしれません。 

 世界中に新型コロナウイルス感染症(COVID19)が蔓延し、その脅威とロシアのウクライナ侵攻という戦争の影響で、驚くほどに人が集まらなかった事実になんとも言えない思いが胸をよぎりました。

 この世は常ではなく無常(むじょう、巴: aniccaアニッチャ、梵: anitya, アニトヤ)。

坂本先生もいつも教えてくれます「アニッチャ(変化)、アニッチャ(変化)」

 ロシアの人もウクライナの人もこれまで毎回一緒にキャンプで学んできた仲間です。 コロナも戦争も早く終息し、世界中が健やかで平和な日々が一日も早く訪れることを祈るばかりです。

 次回はキャンプでの様子などを書こうと思います。

乞うご期待!
Be continues♪

2022年 「瞑想の源流を探る旅」その2 瞑想キャンプでの生活

ピッカピカの新宿舎と食堂棟

 スマホのナビでラドヌーンの町の細い道に迷い込んだ私たちは、神業ドライバーのラムさんのおかげでそこを脱出することができ、無事に目的地へ到着しました。良かった、良かった。

因みに「ラム」というのは、「ラーマ神」という意味だそうです。やっぱりね神なのね・・・納得。

 ジャイナ教テーラパンタ派の瞑想センター(ジェインヴシュババーラティ)があるラドヌーンは、現アチャリア(最高指導者)のマハー シュラーマンの前の前の最高指導者であるアチャリア トゥルーシーの生誕地です。瞑想センターは訪れるたびに新たな建物が増えてましたが、9年ぶりに訪れたらまたまた見違えるようにあちこち整備され、新たな建物が建設されていました。

私たちが生活する宿泊棟はホテル並みの設備が整い、新しくてきれい♪

宿泊棟の正面玄関
エントランスホール


2階へ上がる階段踊り場から見たエントランスホール

部屋の入口ドア Room NO5

 部屋は全部で24部屋。ティールタンカラ(ジャイナ教の救済者・祖師)が24人おり、その数に因んでいるようです。

私たちの部屋は3人部屋でしたが、通常は2人部屋
如何にもぐっすり眠れそうでしょ? 寝心地よかったです
 
ベッド以外は椅子も机もなく、こんな小部屋があり、たぶん瞑想するスペースかな?
ベランダとバスルームへの扉

 右の木の扉はベランダへ出られ、ロープを張って洗濯物を干します。蓮の花が書かれた扉はバスルーム。しかもちゃんとお湯が出ます。

これって凄いことです。宮殿ホテルであろうとちゃんとお湯が出ることは保障されてないからね(苦笑)

宿泊棟に近い食堂棟も新しく、周囲は植樹などの整備が進行中



テーブルと椅子と・・・

 フードコートにはテーブルと椅子もありますが、ナント座卓に座椅子があるじゃありませんか! 日本人用にというだけでなく、インドの人たちは座って食事をすることに慣れているのかな?と思えます。日本人以外はやはりテーブルと椅子を使っていましたがね。

レストランでのイスとテーブル

 ランチで立ち寄ったお店では、現地の人が布を編んだような日本のボンボンベッドのようなものに板を渡してテーブルとし、胡坐をかいて座って食事をしていました。奈良から参加のNちゃんとまねっこしてみました。このボンボンベット風のものは、このお店しか見かけませんでした。きっと他にもあるのでしょう。

ひたすら黙食するKenちゃん
 

食事は食べることに専念し、お喋りしながら食べてはいけないのであります 。

食器類

 朝昼晩と食堂棟で食事をいただきますが、ステンレスのインド式カレー皿とカップやカラトリーを自分で取ります。

インドではホテルでもレストランでも殆どがそうであるようにバイキング方式です。

ランチはこんな感じ

 果物はバナナ、リンゴがほぼ毎日出て、たまにザクロ(ぜーたくです)が粒状で供されます。ランチが一番メニュー豊富で朝晩は軽いものでした。

ジャイナ教食はアヒムサー(非暴力・不殺生)の教義から根菜類、刺激物(ニンニクなど)、肉類、卵は一切口にせず、とっても優しい味なので胃が凭れるようなことはありません。

Mちゃんもせっせと食器類を洗っています

 食べ終わったら自分で洗剤と薄くて目の粗い食器洗いの硬いスポンジで洗って元へ戻します。

キャンプでの1日のスケジュール

 2013年の時は朝5時から夜9時過ぎまで、講義と瞑想の実践、yoga、etcと非常にタイトなスケジュールでしたが、参加の年毎に少しずつ緩やかにしてもらい、今回はCちゃんの提案もあり、インド式ハードスケジュールではなく、余裕の時間を設けてもらえたので、みんなで集まって話し合いをしたり、自由に瞑想したり、有効な時間の使い方ができました。

下記がキャンプ事務局から与えられた基本的なスケジュール

05.00 :        Wake up (起床)
05.30 to 06.15 : Preksha Meditation (瞑想)

06.20 to 06.40 : Gaman Yog (沈黙歩行瞑想)
06.45 to 07.45 : Exercise & Yoga (ヨガ)
07.45 to 08.45 : Breakfast(朝食)
08.45 to 09.30 : Preksha Meditation  (瞑想)

09.30 to 11.00 : Interaction on theory of Leshya  (レーシャ・ディヤーナ)
11.15 to 12.00 : Kayotsarg  Samani Ji(カヨウッサグ)
12.00             Lunch(昼食)
12.40 to 01.10 : Rest(休憩)
01.15 to 02.00 : Move to Chapar(チャパールへ移動)
02.00 to 03.00 : Theory of KarmaSongs and Anand Bhavana – Muni Dinesh
03.05 to 04.00 : Songs and Anand Bhavana – Muni Kumarshraman
04.00 to 04.30 : Departure for Ladnun
05.00 to 05.45 : Dinner (夕食)
05.45 to 07.45 : Time to ponder (熟考する時間)
07.45 to 08.15 : Arham Chant
09.20 to 09.30 : Pratikraman Yog
09.30 to 04.30 : Yog Nidra(就寝)

 瞑想キャンプは毎年インド国内の各地(2015年はネパール大地震があったため、応援を兼ねて特別にネパールで開催しました)で開催されます。今回は本部のあるラドヌーンから22㎞離れたチャパールという町で開催されるため、日本人グループは午前中はラドヌーン、午後はチャパールヘ移動して夕方またラドヌーンヘ帰ってくるというスケジュールでした。

 この合間にアチャリア(最高指導者)とのダルシャン(謁見とご挨拶)や大会場でのイベント参加が突然あったりとあくまでも予定は予定。

 あ・・・ところで起床のお知らせは、毎朝5時に若い女性の清らかな声で「アラハン」のマントラ(私もこのCD持ってます)が流れるのですが、それが4:45だったり、5:20だったりと毎朝違うので、「明日の朝は何時に鳴ると思う?」と同室のMちゃんやHさんと予想しながら楽しんでました。ククク  期待を裏切らないインド式「Wake up music time」♪

次回はどのような学びを受けたのかを順にお話ししたいと思います。

乞うご期待! 
Be continues♪

☆写真は同行者の皆さんからお借りしたものもあります。

2022年 「瞑想の源流を探る旅」その1 コロナ禍の中、インドへ

COVID‑19

 前回、ジャイナ教テーラパンタ派「国際瞑想キャンプ」に参加したのは、2019年バンガロールでした。その2ケ月後くらいに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がニュースに掲載されるようになったと思ったら、あっという間に世界中に蔓延してしまいました。

 世界各地で戦々恐々と新型コロナウイルスに怯え、すぐに収束するだろうと思われたがすでに3年。

今年になって一時収まったかのように見えたので、久しぶりにインドに行けるかな?と思っていたところ、 ジワジワとまた増えだしツアーの実施が危うくなりかけましたが、結果的に日本から初めてキャンプ参加する人が4名(内1名は男性)、坂本先生と私と2度目の参加のブッチー、そして先行インド入りの別の先生のヒマラヤに近いヒンズー教寺院のツアー参加者4名がラドヌーンで合流予定。計11名で第21回国際瞑想キャンプへ行くことになりました。めでたし、めでたし👏

 ワクチンを打ってない私は、果たして海外へ行けるのかと心配しましたが、飛行機の出発72時間内にPCR検査を受け、英文の陰性証明書をゲット。今回はJALで羽田発着。絶対的に楽ちんである。無事、陰性証明書のおかげで日本からの出国は思ったよりスムースで一安心。

 どのくらいインドへ行く人がいるのだろうかと思ったら、やはり往路の飛行機の乗客は疎らで、真ん中の4席を占領してのびのびと体を伸ばして寝ることができ、これまた楽ちんの二乗♡ これまでエア・インディアが多かったが、映画を見ようとしても画面が全く作動しない席もあり、まともに画面が観られる席に当たれば、ラッキー♪という感じだったが、さすがJALには最新機材が搭載され、映画を2本観られた。

 

 途中ヒマラヤらしき山を遠くに臨みながら、予定通り18:30近くにデリー空港に到着。陰性証明書のおかげで、入国も問題なし。いざインド入国へのドアが開いたら、そこには15年前からお馴染みの現地ガイドのサンジーブさんが私たちを待ち受けてくれていました。思わず懐かしく嬉しくてサンジーブさぁ~ん!と駆け寄る私でした。

 いよいよその日から16日間にわたる国際瞑想キャンプと世界遺産の寺院を巡る「瞑想の源流を探る旅」の幕が切って落とされました。

それにしても空港職員以外どこへ行っても、だーれもマスクはしてませんでしたよ。

インド道路事情

 飛行場からその夜泊まるデリーのホテルへ向かいます。

 相変わらずクラクションがそこら中から鳴らされ、帰宅時間も重なり、先を急ぐ車とバイクがブーブー、ピーピーと賑やかである。さすが首都のデリーには、信号機があるところもあるが大体が・・・無いね。

 合流地点などほんの少しの隙間さえあれば我先に割り込んでくる。よく事故が起こらないなと不思議だが、旅の間、事故現場には遭遇しなかったし、それほどボコボコに傷ついた車も見当たらない。みんな運転がうまいのであろうか・・・不思議だ! 

 インドではスピードを出さないようにと、道路に定間隔でかまぼこの様なでっぱりがある。そのかまぼこ状のものを越すには、否が応でもスピードを落とさないといけないようになっており、徐行してガックンと乗り越えるのであります。旅行会社のバスのドライバーさんは、乗客の安全を図りスピードを抑えゆっくりと越えてくれたが、バスの窓から眺めていると、慣れっこの現地の人たちは、一応スピードは緩めるものの、下手するとジャンプして通っているような気がした。空飛ぶ車?!? 遊園地並みだね(汗)

 バイクは二人乗り、三人乗りはトーゼン! 下手すると四人なんてことがあるからビックリ。しかもノーヘル。ヘルメットも被らず、バイクの運転手と後ろ座席の間に子供を挟んで、しかも赤ちゃんをおんぶしている姿を見ると、本当に危険極まりないと思うが、仲良し4人家族はそれでOKなのであろう。スゴイに尽きる。

 インドで運転できれば、世界中どこでもOKといった感じですね。運転技術の腕に覚えがある人は、ぜひインドの都会でやってみてください。ただし、信号機は都会と言われるところでも滅多にない!

 だから道を横断しようとするなら命がけである。私たちは左右の車やバイクの往来を見極め、隙あらばと思うが・・・ひっきりなしに往来が激しく、そんな隙なんかナイ! 外国人はオロオロするばかりである。ところが現地のでっぷりと太った初老のおばさんなど「私が道を通るのよ。お退き!」と言わんばかりにサリーを翻しながら悠然と混雑した道路を渡っていく。さすがである👏

いざ、ラドヌーンへ

 これまでジャイナ教テーラパンタ派の本部があるラドヌーンまでは9時間かかったが、前回訪れたのは2013年で9年前。その頃に比べると格段の差で道路が整備され良くなっていました。15年前の2007年は自転車とオートバイが多く、ドアやバンパーが外れ落ちかけたボロ車がヨタヨタと走っていました。建設途中の高速道路には牛やラクダや犬と下手すると象が悠然と歩いていたし・・・。

 2009年、2011年、2013年とラドヌーンを訪れるたびに少しずつ車が増え、2022年の今ではインドの経済成長著しく新車が道路を埋め尽くすほどに走っていることにビックリ。前はヒュンダイが多かったのが、最近は日本車がたくさんみられ、スズキが多いような気がしました。(坂本先生情報によると「マルチ・スズキ」 というスズキインドにおける乗用車生産販売子会社があるため、スズキの車が多いようです )

 一応、高速道路かな?と思われる白黒のだんだらの低いフェンスも設置され、これならスピード出してスイスイと思いきや、高速道路に牛は以前のように悠然と歩いているのである。やっぱりそう来なくちゃネ。だってインドだもん(苦笑) 

翌日、朝8:00にバスに乗り込み、いざラドヌーンへ向けて出発go、go!!!  

凄腕ドライバー

 日本でインド人にラドヌーンというところを知ってる?と聞いても、ほぼ誰も知らない。そこはデリーからやや南西に下ったパキスタン寄りのラジャスタン州の真ん中。周囲は砂漠に囲まれた土地です。

 ドライバーのラムさんと助手のビクラムさんも、ラドヌーンへいくのは初めて。道もよくなってスイスイと行く…はずだった。

 途中渋滞もあり、朝8時にデリーを出発したけれど、だんだんとうす暗くなってきました。時折、車を止めて人に道を聞きながら、ナビを頼りに車を進めていくと、狭い道が入り組んだ村に入っていく。こんな道だったかなぁ???と思っていたら、車の幅と道の幅がほぼ同じくらいのとても狭い道に入り込んでしまい、何度か人に道を聞いたら、どうやら反対方向らしい。ギョギョ!!!!!

 人に道を聞いても、みんな違うことをいう人が多いんだよね。インドって(苦笑) 

 狭い道に立ち往生してしまい、この先へ進むのも困難、ましてやこの狭い道でどう切り返せるのか。どう考えても無理、無理、無理! 

 バスをバックするにも、切り返すにも、にっちもさっちもいかず、だんだんと近所の人たちのやじ馬が増え、親切に誘導をしてくれたのだが、この困難をどう切り抜けるのか!と全員がこのままバスは道の真ん中で夜通し立ち往生したままなのかと絶望的になってしまいました。

 ところが! ラムさんはとても無理と思われた狭い道を細かく細かく切り返し、私たちは手に汗握りながら、ラムさん頑張れ!と心の中で声援をおくりつつ祈った。そして・・・ナントその道からバスを脱出させたのです。

おお~神業だぁ👏👏👏👏👏

バスの中は大歓声と拍手の嵐。近所の野次馬の人たちも拍手。

 2015年にネパールのビラトナガールやダージリングで、曲がりくねった山の急坂をジープで行った時も、その運転技に度肝を抜いたが、それを上回る神業である。ラムさんバンザーイ🙌 その日からラムさんはヒーローになったのであります。

 さて、次回はいよいよ瞑想キャンプのお話です。
1週間の禁酒、禁煙、完全菜食、朝から晩までどっぷり瞑想の学びの日々を送り、身も心も清らかに ・・・なるはずです(汗)

乞うご期待!
It continues♪

 

2022年12月5日

 

2019年インド瞑想キャンプ その10 俗世間(娑婆)に戻る

ジャイナ教の国際瞑想キャンプ に参加するためインドへ行ったのは丁度1年前。

キャンプ最後の日を終えてからの続きをお送りします。

さて、バンガロールから30kmのクムバルゴドゥで、1週間開催された瞑想キャンプに滞在していた私たちは、その間、禁酒、禁煙、完全菜食、朝から晩までどっぷり瞑想の学びの日々を送り、身も心も清らかに(多分・・・?)なったかな?

聖なる世界から、娑婆に戻るため、お世話になったムニ達や、ボランティアでスタッフとして参加していた在家信者さん、顔見知り人なった他国の仲間と次回の再会を願って手を振り、キャンプを後にしてバスに乗りこみました。

ちゃんと勉強した証

民家のレストラン

途中、1週間ぶりに娑婆のランチ???をとるために、美味しくて評判だというレストランを目指したのですが、バスは田舎の道をひたすら走るばかりで、周りは畑と家ばかり。

こんなところにレストランなんかあるのかな・・・?

バスがやっと通れるほどの舗装もしてない道をクネクネと行くと、とある家の前で停車しました。

んんん?

どう見てもレストランには見えないごく普通の民家に靴を脱いで上がると、目の前にドーンとヒンズー教の祭壇が私たちを迎えてくれました。

立派な祭壇で扉も付いています

インド人は信仰心篤く、昭和のころまでは日本の家庭にも祭壇があったけど、もう令和の時代のマンション住まいには無きに等しく、ある方が珍しいよね。

玄関を上がって左の部屋と祭壇がある部屋にテーブルと椅子があり、その様子をみると看板は出てないけど、どうやらレストランらしい・・・。

奥に台所があり、若い娘さんとお母さんがせっせと料理の最中で、私たち女性陣は興味津々でその様子を見学させてもらいました。

お母さんせっせとチャパティを焼く


若い娘さん

二部屋に別れてそれぞれテーブルにつき、料理が出てくるまでキョロキョロとインドの一般家庭(一般になるのかなぁ?!? 壁などは大理石のようだし、裕福な方だと思われる)の様子を拝見すると、なにやら生活感あふれるものがそこかしこにあり、マニュキアなんぞが棚にあった。

床も大理石できれいなお宅です

カードには「YOUNG DAUGHTER′S HOUSE」と書いてあるではないか。
料理の写真がなければ、男性は店名だけで何か勘違いしそうである。
娘さんはまだ若く、きっとこのお店も最近開店したばかりなのであろう。
儲かったらちゃんとレストランらしく建て直すのかなぁ。
でも娘さんが何十年後にYOUNGではなくなったらどうするんだろう?
などと余計なお世話だ!と言われそうなことを考えてしまった。アハハ

どんなものが出てくるのかと待っていたら・・・出てくる、出てくる!!!!

バナナの葉っぱのお皿の上に、数多く盛られた品々は、それぞれが非常に美味で驚きました!

味が濃くもなく、妙に辛い訳でもなく、絶妙な味加減で、あまりの美味しさにこの写真しか撮れなかった。(苦笑)

坂本先生も「何十回とインドを訪れたけど、これは素晴らしく美味しい!」と絶賛。

私たちも旨い旨いと、優しい味のジャイナ教食とはちょっと違う「これぞ娑婆の味!」を堪能しました。

ちと遠いけど、インドへ行かれたならここのレストラン超おすすめです。

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娑婆に戻ってもヒンズー教寺院へ

お腹いっぱいになった私たちは、ホイサラにあるシヴァ神を祀るヒンズー教のハレレビドゥ寺院を訪れました。

ホイサラ朝建築の傑作であるこの寺院は、精巧な彫刻で埋め尽くされた外壁が目に留まります。

今にも動き出しそうなくらい躍動感溢れ、美しく素晴らしい見事なレリーフが壁を埋め尽くしています。



少女たちの踊り

見事なレリーフにため息をつきつつ、日も傾いてきたので、今夜の宿のホイサラヴィレッジリゾートへ。

リゾートというだけあって、緑多く花が咲き乱れ、部屋は広く、シックで豪華なホテルでした。

他の部屋をのぞいたら、トリプル用のベッドに天蓋がかかっていました

ディナーの前に、少女に近い年齢の可愛い子たちがきれいに着飾って、南インドの伝統舞踊を鑑賞。

体幹と姿勢がよくないと踊れないですね

一緒に鑑賞した宿泊客は欧米人が多く、フランス語とドイツ語が聞こえてきました。

夕食は美味しいものを食べたはずだけど、1週間ぶりのビールに感激して、何を食べたか覚えてない! アチャ(;’∀’)

明日はいよいよマイソールの北部80キロメートルに位置するシュラバナベルゴラを目指します。

最後の最後が今回の旅の忘れられないポイントです!

乞うご期待。

It continues♪

2019年インド瞑想キャンプ その9 キャンプ最終日

4月14日にこのブログの第8回をUPしてから、新型コロナの蔓延で自粛生活を送るうち、ブログの続きを書くことができなくなりました。お気楽な文章を書く気にならず、それから半年。新型コロナは未だ終息しない日常ですが、ようやく続きを書こうかなという気にようやくなったというのが本音かな。

先の見えない不安はあったとしても、現状は現状として受け止め、その中でできることをやりながら、前に進んでいけば良いかなと思えるようになりました。

最終日

さて、昨年の11月1日からスタートした第18回国際プレクシャ・メディテーション キャンプは1週間目を迎え最終日となりました。

最後の講座は、今回も大変お世話になったサマニ― サンマッティの講義で「時間とカルマ」がテーマで、最後に前々の最高指導者故アチャリア・トゥルーシーの言葉を残してくれました。

「人は今、存在しているということは、過去にも存在していた。未来も存在する。消えることはない。形は変わることはあるが、永遠に存在する」

それは魂の存在を示す言葉です。

余興

午後はキャンプの参加者一同が大きな会場に集い、キャンプ終了の式典、さらに各国の歌自慢や芸達者たちが、ダンスを踊ったり、歌を披露します。

気持ちよさそうにお国の歌を歌う女性(国は・・・どこだったか忘れた(^_^;))

日本にはいい歌がいっぱいあるんだけど、歌詞がわからないとやたら暗~くなってしまい、困ったことに盛り上がった会場の雰囲気が一気にドーン落ち込んじゃうんですねぇ。そこで明るいリズムのある歌を!ということで、みんなで「森のくまさん」を二重唱で歌うことにしました。エライ可愛いでしょ! せっせと何度も練習したんですよ。熊さん役は低音を生かした福ちゃんが担当。

みんなでかわいく「森のくまさん」をコーラスしたあと、二番手はかおるちゃん(会津便yogaをやってくれた人)の花架拳(花のように舞う健身術 )の演舞!

これがいつものほわったとしたかおるちゃんじゃなく、きりっと引き締まった顔つきで、ビシッと決まりカッコ良かったです。やんや!やんや!

日本の女性陣は浴衣を、男性陣は袴を着用して参加するのですが、これがまたビックリするほどに毎回好評です。

今回も浴衣と先生は袴姿で!

2013年にみんなで浴衣を着たときの周囲の仰天反応については、「インド瞑想の旅 その6 」でその時の様子を書いてあります。

各国の人が次々に登壇します。


キャンプ内ですれ違うたびに、私の身体の幅の3~4倍くらいあるなと感心していたら、なんとプロのオペラ歌手だった! さすが体に合った声量でした。

男は、ムニは黙って・・・冷静沈着 

みんなで盛り上がって楽しくやっているのを、ムニ シュラマンジーは冷静に観ているだけ。ムニやサドヴィは感情を表に出さないのが基本です。

でも私は過去に一度だけ、彼がコーフンし、真っ赤な顔をしてめちゃくちゃ笑いこけて喜びを表しているのを見たことがあります。

それは以前、キャンプ終了式典の余興で、ウクライナだったかカザフスタンだったか、旧ソ連の国のとても美しいスタイル抜群の若い女性が、セパレーツのブラとお腹丸出しのパンツで悩ましく激しくベリーダンスを踊ったときのこと。

ムニと言えど、やはり男性ですな。

ヨガの達人で私が大ファンのムニ クマールジは顔を真っ赤にし、恥ずかしそうに見てはいけないものを見てしまった!と言わんばかりのとても困ったような表情でした。ムニには刺激が強かったようです。あちゃー!

余興は続き、思わず二度見してしまうほれぼれするイケメンが登場!

彼はアトピーで大変苦しみ、プレクシャに出会ってから、見事にアトピーから解放されたのだそうです。もちろん食事も変えましたが、口にするもの、呼吸、思考、心の平安を保つプレクシャ瞑想を深く行った結果ですね。

余裕のスケジュールに感謝

以前は非常にスケジュールがタイトで、教室を移動するにも走ったり、トイレ休憩もあわただしかったのですが、今回はスケジュールに追い立てられることもなく充実したキャンプでした。

日本人向けに余裕を持ったスケジュールにしてくれたようです。ありがたかったです。

恵以子さんに感謝

キャンプ中、車いすに乗って何かと不自由な私でしたが、こまめにお世話してくださった方がいました。それはえい子さんです。食事の度に私の分も用意してくれて、立つ時も支えてくれたりと、朝から晩まで何かとアテンドしてくださり本当に感謝です。

彼女は朝起きると部屋の窓のカーテンを開け、向かい側の草原にいる牛や鳥を観ては、彼女のおっとりとした口調で「牛さんが・・・、鳥さんが・・・」と優しくつぶやいていたその姿が忘れられません。

私の左側がお世話になったえいこさん その隣がさよちゃん

さて、すべてのキャンプ行程を終え、翌日はグンバルゴドゥを後にして残された日程は観光のためホイサラへ向かいます。

明日は1週間ぶりでビールが晴れて飲めるぞ。ムフフ♪

It continues♪

2019年インド瞑想キャンプ その8 仲間のスキル

前回マスクの件で、ジャイナ教のマスクは耳にかける輪っかの紐2本がなく、1本の紐でどうやってつけるのかずっと疑問でした。

福ちゃんが動画をYouchubでUPしてくれました。福ちゃんありがとう。

マスクの着け方 福ちゃん

さて、このキャンプのスケジュールの中には、毎回yogaの時間が必ず組み込まれます。

瞑想するにはまず身体を動かさないというのが基本です。

現在では美容や健康のためにヨガをやる人がほとんどですが、大雑把に言うと本来は瞑想ができる体つくりのために生まれたものです。

動いてしまうと意識があちこちに移ってしまい、集中が崩れてしまします。

プレクシャ・ディヤーナでは、背骨をまっすぐに立てて決して動かないことが基本中の基本ですが、長い時間座っていると、背骨は丸くなって肺が縮み呼吸が浅くなり、組んだ足が痺れ、腰や股関節が痛くなり、背骨辺りが強張ってきます。

慣れない人は瞑想が終わって座りなおそうとすると、だいたいが足のしびれでよろけます。笑っちゃいけないけど、笑いを抑えるのが大変なくらい漫画みたいによろけちゃう。

人間はジッとしていることって、一番苦手なんだよね。

瞑想をする前にまずは体の力を抜くことが大変重要になってきます。

このプレクシャ・ディヤーナでは6つの段階的な瞑想と、それらとはまた違う瞑想法があり、全部で7つの瞑想法があります。

その中の一段階目がカヨウッサグといって、全身の力を抜いて身体の完全なリラックスを目指すのですが、yogaのシャバアサナとよく似ており、自律訓練法としても知られています。

多分このカヨウッサグが現代に自律訓練法として、綿々と伝わったものと想像します。意識と肉体の分離を目指す・・・難しいことは決してありません。

シャバアサナのように、床に寝たりもしますが、椅子に座ったり、立ったまま行うこともあります。

ただし、立ったままだと途中で 意識が薄れて 一瞬寝てしまい、ほら!よく電車の中で立ったまま寝ちゃうと膝がガクンとなるでしょ? あんな感じになるから、初心者は危ないかも(苦笑)

指導者が足の先から力を抜くようにと誘導します。仰向けになって床に横たわると、初心者は大半の人が途中で寝ちゃいますね。気持ちよさそうに鼾も聞こえてきます。

瞑想前に「決して体を動かしません。眠りません。」と誓うのですが、私も最初のうちは、ムニの目の前でガーガー鼾をかいて寝てしまったことがあります。

坂本先生

坂本先生が キャンプスケジュールの中のカヨウッサグの時間で、バリエーションの一つである 肉体分離のビジュアライゼーションをやってくださいました。

肉体感覚の消失から、川の流れに乗って、海に浮かび、さらに自分が死んだその様子を穏やかな気持ちで受けとめるというものです。

坂本先生のそれは、非常に心地よく、瞑想から覚めた後はすっきりとクリアになり、とても平和な気持ちになれます。

身体の力を抜くというのは、本当はとても難しいものです。

瞑想ができる身体を目指すためのアサナなのですが、今では何だかアクロバティックなポーズをするのがヨガととらえている人の多いこと、多いこと。

アクロバット的なポーズを取らなくても、その過程の身体の使い方や、やろうとする気持ちのほうが大事なのだと、いつも私のクラスの皆さんにはそう言っています。

さてさて、そのyogaのクラスは、これまでインド人のyogaの先生(2007年の時はインドyoga大学を卒業したばかりの若くてきれいな女性でした)、サドヴィやサマニーが指導してくださっていました。

2013年の時のヨガの先生 指導を始めて8年だそうです
頑張っている姿がほほえましいです

毎回、インド人のyogaの先生が日本人グループを担当してくれましたが、日本人グループは、他国のキャンプ参加者より格段にヨガアサナができて、ポーズもきちんとしているのでちょっとビックリします。

そりゃそうだよね。ヨガを担当してくれる先生より、もっと指導経験が長いヨガインストラクターがほとんどなんだから。

だから最後の方のクラスは、先生も張り切っちゃって、張り切っちゃって! 

はぁはぁ言いながら汗いっぱいかいて、いろいろなアサナに挑戦しながら頑張ってくれました。


かおるちゃんのyogaクラスの様子

最近は、SNSでインドの本部と繋がり、日本人メンバーはyogaインストラクターが多いという情報も知っているため、yogaのクラスはあなたたちのメンバーで、自前でやってね!ということになりました。アハハ

私も骨折中ながら、動かせるところは動かして果敢に挑戦しましたよ。

でも、毎朝、淡々とyogaをやるだけでは面白みがないなぁとおもっていたところ、キャンプ初参加のかおるちゃんは福島在住。そこで私は思いついた。

「かおるちゃん! yogaのリードを全部福島弁でやるべ。」 かおるちゃんもみんなも「んだ、んだ、それでやるべ!」と大盛り上がり。

「しなだ(目上の人 あなた)の右足を曲げてけやれ(ください)」 

「にし(目下の人 あなた)の腕をこうしてけやれ (ください) 」 

「無理しゃんなよ(しないでね)」

会津弁で火が着いた私たちは

「この足はどっちさ曲げるべ?」

「そっちでねぇ。こっちだべさ」

「うんにゃ、こっちでねぇの?」

「おらぁ、こうするだ。おめさん 違うんでないの?」

と、どこの言葉かわからないような怪しげなズーズー弁をみんなで交わしながら、お腹が痛くなるほどに笑いこけたこの時間は、腹筋にバッチリ刺激が効き無茶苦茶楽しかったです。

チーちゃんとサマニ― サンマッティ

さらにyogaと瞑想のインストラクターだけでなく、参加者はそれぞれに素晴らしいスキルの持ち主がいっぱいいました。

筆頭はチーちゃん!

Yogaとプレクシャ瞑想をちゃんと理解できているから、日本語のできるインド人が通訳してくれるより、ずっとわかりやすく的確に同時通訳してくれました。

2016年にサマニー サンマッティとサマニ― ジャヤントが来日して、大阪、名古屋、東京とワークショップをやったときは、チーちゃんともう一人翻訳を生業としているNさんの二人で通訳をしてもらいましたが、今回はチーちゃん一人で朝から晩まで1週間! 

さぞやお疲れだったろうとお察しします。本当に頼りになる心強い仲間です。ありがとう。

ある日、サマニー サンマッティが腰痛に悩まされているということがわかりました。

そこで女性陣は、一日で最後のクラス「ランジット先生のマハーマントラを使う瞑想の講義」を終えると、サマニ―に感謝をこめて少しでも楽になってもらえたらと彼女のもとへ交代で通いました。


サドヴィやサマニーやムムクシュさんたちの女性宿泊棟は、廊下や共有部分の灯りはついていましたが、部屋に入ると真っ暗でした。

それは少しでも電気を節約するという意味だったのです。電気がついているのは当然と思っている私たちは、ひどく心を打たれました。

そしてその部屋には、ベッドはもちろん家具もなく、本当に必要最小限度のものしかありませんでした。

お部屋に伺って、チーちゃん、ブッチー、サヨちゃん、えいこさん、じゅんこさん、かおるさんは、それぞれ沖ヨガ瞑想指圧、永井式整体、骨響き療法、ツボ指圧、背骨コンディショニング、レイキ、骨盤コンディショニングと自分の持てるスキルでサマニーに施術をさせてもらいました。

それはそれはサマニ― サンマッティにはとても喜んでもらえました。良かった♪

それぞれにスキルを持つ女性陣 サヨちゃん、ブッチー、かおるちゃんそしてサマニ― ジャヤント

サヨちゃん、かおるちゃん、えいこさん、じゅんこさん
ある日の昼過ぎ、雨上がりに見事な虹が出ていました♪

かくいう私もじゅんこさんに、毎晩寝る前に骨折した足に、レイキ(施術者が宇宙エネルギーを身体に取り入れ、その人の手を通して患部に流す自然療法)をやってもらいました。その手の気持ちの良かったこと。

やってもらううちに、毎回グーグー寝てしまいました。ZZZZZ・・・

じゅんこさん

そのおかげか、骨折の治りも人から早いねと言われました。10月15日に骨折して、1月の中旬にはもうジムで飛んだり跳ねたりしてました。

じゅんこさん 本当にありがとう♪

こんなに素敵な仲間とのキャンプと旅はまだまだ続きます。

It continues♪

2019年インド瞑想キャンプ その7 スピリチャルな時間(休息)

昨日「緊急事態宣言」が発令されましたが、マグロ体質の私としては、珍しく家に籠ってじっとしています。時間がある中、昨年のキャンプのお話を続けたいと思います。

11月1日からスタートしたキャンプでのスケジュールは下記のような感じでした。

4:30 起床

5:15 ランジット先生  マハーマントラを使う瞑想

6:30 yoga

8;00 朝食

9:00 サマニー サンマッティの講義と実習

10:00 マントラメディテーション

11:15 カヨウッサグ(瞑想の第一段階 身体の力を抜く瞑想)

12:00 ランチ

13:30 ムニ シュラマンジーの講義と実習

14:30 サマニー(準尼僧)またはサドヴィ(尼僧)によるアラハン・プレクシャ

15:40 カヨウッサグ

16:30 自由時間

17:15 夕食

18:00 ランジット先生 アラハン・マントラ

19:00 アラハト・バンダナ=ダルシャン

20:00 自由時間

21:00就寝

4日目になってだいぶ慣れてきた頃に、サマニー サンマッティから「サマイク」というスピリチャルな時間の過ごし方があることを教えてもらいました。

日常のカルマを生む行動を行わず、身体、心、魂を休めることを目的とすることがサマイク。

私たちは毎日の生活や行動は身体、心、魂のためにやっていることではなく、日常的にネガティブなものを集めてしまう活動をしているためにストレスが溜まってしまう。

ただの休憩ではなく、身体、心、魂の休息のために、座って瞑想、マントラチャンティング、声を出さずに賛歌をうたう、聖典を読むこと以外、その他のことを一切行わず、もちろん話をしたり電子機器を触ったりもしません。

アチャリアへの敬意を表しながらサマイクをしに集ったムムクシュさんたち(尼僧になるための勉強をしている女学生さん)

本当の完全なる休息を1週間に1度は行う、もちろん毎日やってもOK!

サマニーから教わったのは、毎週土曜日7:00~8:00の間で、48分間おこなう。それ以外の時間は「サムヴァール」と言います。

サマイクやサンヴァ―ルを行って、過去、現在、未来において、今生の今の自分を浄化していくことによって、過去や未来を浄化でき、それを行うことにより現在にも良いことがあり、来世にも良い影響があるのだそうです。

サマイクを行うのは土曜日の朝と聞きましたが、キャンプでは毎日夕食後19:00からのダルシャン(アチャリアへのご挨拶)、アラハトバンダナ(マントラ 聖歌を歌う)の時間に行っていました。

ムムクシュさんたちは、こんなにかわいらしい女の子たちです

その時間はアチャリア(最高指導者)へ、ムニたちや在家信者さん達がダルシャンと言って挨拶をする時間でもあり、ムニがマントラを歌うように唱えます。この度のマントラを唱えていたのは、若いムニでパワーがあり、結構早口でしたね。

2013年まではムニ ニーラジ・クマールジと言って、素晴らしい歌声の持ち主で若くてイケメンなムニがおり、キャンプに行くたびに、講義とは別にそのイケメン ムニにマントラをお願いしていました。残念ながらその後、還俗したようで、イケメンだったから恋でもしたのかな?!? ムニやサドヴィも恋をして還俗をすることが過去にもあったようです。

今回のキャンプでは、マントラがメインに講義が進められました。

ムニ シュラマンジーの時間の中で、前の前の最高指導者アチャリア トルーシーの時代に、ダルシャンの時間にマントラを唱えていたムニ ディネッシュ クマールジが来てくださり、アラハト バンダナというマントラを披露してくれました。年齢は重ねてもその伸びやかな声は変わらず、その歌声にみんなは酔いしれました。

素晴らしい歌声のムニ ディネッシュ クマールジ

ダルシャンにきた在家信者さん 女性はムニに近づくことはできないので、集会場の外からご挨拶をします。

ムニや国中から集まった男性在家信者さんたちは、アチャリアに挨拶する人で殺到し、結構な人数が集会場に押し寄せるため、交通整理が必要なくらいです。今のコロナ騒ぎではとても考えられないくらいの密集度でした。

皆それぞれ、最高指導者であるアチャリア マハー シュラマンジ―の足元に跪き、深々と床に頭を擦り付けて拝み、アチャリアの足を触って、その手を額に軽く当て、パワーをいただいているように見えます。

我が日本人男性若手三人組(何歳までを若手というかはちょっと微妙ですが、武ちゃんも若手に入れてあげよう(^_^;))は、ムニ シュラマンジーに誘われ、集会場の中へ入り、毎晩サマイクに参加しました。エライ!

もちろん女性陣も何回か参加しましたけどね。

若手三人組

18:00からのランジット先生の講義が終わると、三人はムニと同じようにマスクをして、白いショールを羽織って、集会場に向かいます。

床に直には座らず敷物を敷いて座りますが、聞くところによると黒い敷物のほうがよく、その色は悪いエネルギーをブロックするのだそうです。

サマイクは集会場のその時間に三々五々集まり、行う時間も何を行うかもそれぞれが自分で決めます。行う前にサマイクをこれから行う決心をし、終わったときはシャラナン スートラを唱えるのが基本だそうです。

「その5 反応」で登場した キャンプに初めて参加した S君の感想は、ダルシャンの会場で若いムニの声量もあり溌剌としたパワー溢れる声でのマントラのそのパワフルさに圧倒され、ビリビリとしたバイブレーションを感じたそうです。

私たちも1週間に一度でいいから、真の休息であるサマイクの時間を持てたら良いですね。

キャンプの報告はまだまだ続きます。

It continues♪